今回は、東京外国語大学の合格体験記です。
東京外国語大学の合格者に書いていただきました。
東京外国語大学志望の方は、
これを見てモチベーションをどんどん上げていってください!
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実をいうと、私は模試の順位が初めから悪いわけではありませんでした。
初めから、というのは模試で志望大学の中の自分の順位が
本格的に気になり始める8月、9月あたりのことです。
大抵4位か5位、ちょっとマイナーな学部では
1位を取ったこともあります。
それで私は今の自分のやり方はあながち間違っていない、
ということを確信できました。
そういうと私がなにやらすごい人のように思えてしまいますが、
実際の私はぐーたらでアホっぽい顔をしていると
日ごろから言われるような奴です。
それに高3に入る前は
国公立入試がどういうものかもよくわかっていませんでした。
今回はそんな私が志望大学を決めた後、
ほとんど入試直前までコンスタントに続けていた
勉強方法を述べていこうと思います。
……とその前に
もしあなたが今志望校をどうするかで悩んでいるのなら、
絶対に偏差値から決めないことです。
模試で出る偏差値は当てになるか判断するか難しいところですし、
「本当に自分が行きたい大学だから行くんだ」という熱意がないと、
一年もモチベーションは持ちません。
「何としてでも受かってやる」という熱があるからこそ、
勉強は単なる苦痛ではなく確実に自分の武器となるものだ
というのがわかるはずです。
英語勉強法
まずは単語から
単語はとにかくたくさん覚えるのが吉ですが、
単語帳にばかり時間を費やすのはよくないです。
実際私が一冊がっつり取り組んだのは
「DATA BASE 4500」だけです。
そのほかに塾で課された宿題の単語。
単語帳については、5000単語前後のっているのなら
自分的に見やすいものを選ぶのがいいと思います。
これで基本的な単語をインプットした後は、
以降は長文の中で出てくる単語を覚えました。
それでも単語というのは基本的でも
使わなければどんどん忘れて行ってしまうものです。
私はそんな時は急いで(というか半ば必死で)
単語帳をもう一周しました。
問題集や過去問に出てくる長文で単語を覚えることで、
単語のニュアンスの誤解も少なくなりますし、
コロケーションごと覚えれば英作文で使えるボキャブラリーも増えます。
次の長文についてのパラグラフで具体的なやり方を説明します。
長文
私は「英語長文問題精講」をずっと
バイブルのように使っていました。
長文問題集をそんなにたくさんやったら
答えとか覚えちゃうじゃん?
と思うかもしれませんが、答えは覚えられても、
そこにでてくるすべての単語、すべての語法、
そういったものをマスターするのには時間がかかります。
わからない分構造、意味、そういったものが
すべてなくなるようにしてください。
さらに、2、3周したあとの長文問題集の効果的な使い方は、
時間を決めて読むことです。
初めは10分で一長文から初めて5分で一つ読めるようになるとか、
目標を立てるといいです。
この際英文の内容が頭を通りすぎていくだけ
にならないように注意してください。
この方法で私は速読ができるようになりました。
過去問などの長文問題は、分厚い本から印刷して、
年ごとにホッチキスで止めてやるのがおすすめです。
そして、わからなかった単語とその意味、
あるいは不明な分構造などを大きめの付箋に書き出して、
その年分の過去問に貼っておく。
そうすると、あとからわからなかったところだけ
確認することができます。
リスニング
リスニングについては、非常にシンプルなアドバイスしかできません。
とにかく続けろ、ということです。
めげそうになったら内容が面白いものを探すとよいと思います。
そのためには内容の理解が必須なので、
いきなり聞き取れないものに挑戦するのではなく、
だんだんと自分の耳を慣らしていってください。
私がやったのはまず「速読英単語」についているCDです。
聞けるようになったらこの速読英単語のレベルを上げていき、
入試1か月まえから前日までは、PodcastでBBCが発信する
イングリッシュラーナー向けの英語を聞いていました。
ちなみに毎日3時間。結構楽しかったです。
参考までに私が聞いていたものをあげると、
BBC Radio「6minute English」
(これは文法や語彙バージョンもあり、
リスニングでリーディングの勉強ができるのでお勧めです)、
VOA「Learning English」、「TED TALKS DAILY」です。
世界史勉強法
世界史の勉強において最も役に立った教材は何か?
それは教科書です。
次に資料集。
世界史についても実はシンプルなアドバイスしか私にはできません。
とにかく教科書を周回すること‼
センターも記述も私はこれで乗り切りました。
世界史の補助教材は書店でもたくさん売られており、
私も一問一答に手を出したことがあるのですが、
豆知識を楽しんだだけであんまり戦力にはなりませんでした。
教科書を3周くらいする頃には、
アウストラロピテクスから多様化する現代社会までが一つの大きな流れとなって
頭の中に入ってきていたので、
そうなったら次は覚えるべきところに線を引いて、
記述対策をしました。
例えばイギリスで産業革命がおきた原因について、
① 三角貿易で資本の蓄積が促された
② 植民地戦争の勝利で市場が確保された
③ 囲い込みにより土地を失った人たちで労働力(都市労働者)が確保された
④ イギリス革命によって自由な経済活動が許されていた
⑤ 石炭、鉄鉱石が豊富だった
という風に、「イギリス産業革命」というキーワードに
つながる要素を項目にして覚えることが目標です。
そしてまた周回……
これも英語長文と同じで、
周回するペースを段々と早くしていくのがポイントです。
初めは二週間で一周のペースで何周かして、
次に一週間に一周、三日で一周、というように。
そして暗記のポイントは理解です。
理解なしにただ言葉の羅列を覚えるのは凡人には到底不可能ですが、
理解してさえいれば、記述でも、
言いたい内容を自分の言葉でいいかえることができます。
資料集は理解の一助に使ってください。
終わりに
英語も世界史も、何か特別難しいことをやるというよりは
基礎から積み上げていくということが重要です。
いろいろな参考書や補助教材に手をだすより、
自分が決めた信頼できる教材をひとつ、
とことん極めるのが効果的だと思います。
私の方法が皆さんの力になることを心から願っています。