浪人して、志望校を変更するってよくありますよね。
そこで今回は、浪人して実際に志望校を変更した方の
体験談を紹介しますね。
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現役時代、
センター試験の結果が思うように出せなかった私は、
「この大学の心理学部に行きたい!!」という気持ちよりも
「とにかくどこでもいいから現役で大学に入りたい!!」
と考えるようになりました。
滑り止めのセンター試験利用入試では、
第一希望の学部とは別に、
他の学部を受験することが可能で、
たとえ違う学部に入っても
心理学の授業を選択できると知っていたため、
「入ってから心理の授業をとればいいや~」と考え、
志望大学の中で比較的倍率の低い学部を
並行して受験しました。
そんな適当な気持ちで受けていたので、
どこにも受かることなく、結果は惨敗。
浪人することになりました。
現役時代、志望校の先輩から聞いた希望を揺るがす言葉・・・
進学校に通っていた私は、
高1の頃から定期的に行われる模試や頭のいい同級生の中で
「自分は倍率の高い首都圏の国立大に合格することは難しい」と考え、
少しでも倍率の低い、地方の国公立大学を志望しました。
国立大学の受験の前日、
私は大学が指定したホテルに泊まりました。
たまたま私の志望する大学では、
受験生に向けたオリエンテーションのようなものがあり、
その大学に通う先輩が校門から当日の受験する部屋までの道のりや
大学内の施設の案内をしてくれました。
その後、懇談会が行われ、
私は自分の志望する学部の先輩と話す機会を得ました。
その先輩は気さくな方で、私の質問に対して、
飾らない言葉で答えてくれました。
私の希望する学部は「心理学」と「福祉」の両方が学べる学部で、
2年生までは並行して基礎知識を学び、
3年生でどちらを専門として学ぶかを
選択できるカリキュラムが組まれていました。
私は当時カウンセラーを目指していたため、
臨床心理学を学べるコースを選択すると決めておりました。
しかし、先輩から「臨床心理を学びたくて入ってくる人は多いけれど、
心理学は難しいからほとんどの人が福祉の道を選ぶ」と言われました。
きっと将来に対して、
「○○の研究をするために心理学を学びたい」と強い思いで、
明確な目標であれば、不安になることもなかったのでしょう。
しかし、私はみんなが大学生活を楽しんでいる中、
勉強をし続けられるだろうか?
と考え始めました。
結局は不合格でしたが、
その時感じた疑問はずっと胸に残っていました。
将来に対する不安・・・
浪人してからすべての時間を自分のために費やすようになり、
私は大学受験、そしてその先にある
就職について考えるようになりました。
私は中学生の頃から、カウンセラーになるために、
臨床心理士という資格をとろうと思っていました。
そのためには大学院まで出なければなりません。
浪人し大学院に進学したら計3年、
現役で4年制大学に入学し、
ストレートで卒業する人に遅れをとってしまいます。
私はみんなと同じ道を歩んでいけないことに怖くなりました。
その頃は就職氷河期と言われており、
メディアでも新卒の就職難を示唆する報道がされていました。
「今から7年後はもしかしたらよくなっているかもしれないけれど、
もっと不況になっているかもしれない」
「大学院をでても、カウンセラーのお給料は
一般の企業に勤めている人よりも低いし、就職先も少ない」
など、将来への不安が重なりました。
やっと見つけ出した一つの可能性・・その先の壁
「就職に困らない」
「人と関わる仕事」
「贅沢ができなくても、
一人暮らしができるくらいのお給料がもらえる」
そんな仕事はないかなと考える中で、
一つの職業が当てはまることに気が付きました。
それが「看護師」でした。
看護師になればきっと就職先には困らない。
お給料も悪くはない。
何よりも人の悩みを聞き、
カウンセラーの役割のようなことができる。
「カウンセラーは相談者が来るのを
待っていなければいけないけれど、
看護師なら自分から悩んでいる患者さんの話を聞ける!」
文系での受験をしていた私は、
理系学部である看護学部へ進路を変えます。
…正直こわかったです。
しかし将来への安定を求め、
学部を変更することを検討しました。
私はすぐに看護学部のある大学で、
文系の私が行ける大学を探しました。
国立大学への受験を考えていたため、
センター生物の勉強はしておりましたが、
生物Ⅰという範囲だけ。
理系1科目で受験できる国立大学は限られていました。
まだ春でしたし、
理系科目を新たに始めても間に合ったかもしれません。
しかし、当時経済的な都合もあり、
予備校で新たな理系科目の授業を受け、
一から勉強を始めるという選択肢はありませんでした。
運命の大学との出会い
志望校が決まらず、悩みながらも時間はどんどん経ち、
季節は春から夏、そして秋になりました。
そろそろ志望校を決定しなきゃと思っているとき、
予備校の演習問題で一つの大学の名前を知りました。
その大学は私立でしたが、推薦のない浪人生でも
スカラーシップ(奨学金)入試を受けることができました。
(その頃、看護学部は文系学部と比べると授業料も高かったため、
できるだけ授業料の安い大学を探しておりました。)
実際に赤本を買って、過去問を解いてみると、
基礎的な問題が多く、満点近くとれるため、
合格だけでなく、十分スカラーシップも狙えると考えました。
試験科目は今勉強している教科でまかなえ、
受験できる条件はそろっていました。
その後、大学について調べていくうちに、
追加の授業をとることで認定心理士の資格を得られること、
養護教諭や保健師など様々な資格をとるための授業を選択できることなど、
調べれば調べるほど魅力的な大学でした。
あまりの希望との一致に、運命すら感じました(笑)
すぐに資料を取り寄せ、
体験授業・オープンキャンパス・文化祭などに参加し、
先輩から直接話を聞き、受験することに決めました。
「この大学の看護学部に行きたい!」
「今回の入試がダメなら、一般入試を受けてでも行きたい」
とより一層勉強に励むようになり、
試験当日は自信をもって受験することができました。
結果は・・・一発合格。
狙っていた1年間の授業料免除も獲得することができました。
終わりに・・・
文系選択から理系学部に入りましたが、
「入ってしまえばスタートはみんな同じ」です。
多少理系科目の知識がなくても、
歴史など暗記ばかりしていたので、
丸暗記で乗り越えられることはたくさんあり、
無事にストレートで卒業でき、
資格も得ることができました。
今は多種多様な職業があり、
その職業についてすぐに
インターネットなどで詳しく調べられます。
SNSなどのツールを使えば、
その職業の人の話が直接聞けたりもします。
皆さんの進路は無限にありますので、
この機会に自分が好きなこと・得意なこと・やりたいことなど、
考えてみてはいかがでしょうか?
自分にとっての最善の進路が見つかりますよう心から願っております♪